スナップエンドウの黒い点は病気?食べられるか判断基準を解説

スナップエンドウの黒い点は病気?食べられるか判断基準を解説 果菜類
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スナップエンドウを栽培したり購入する際、表面に黒い点や黒い斑点が見つかると、これが食べれるものか心配になりますよね。表面が黒いだけのものや、黒いぶつぶつ、あるいは黒いシミのように見えるものなど、状態はさまざまです。これが単なる鮮度の問題なのか、それとも傷んでいるかの見分け方を知りたい方も多いでしょう。

また、腐るとどうなるのか、ごま症などのかかりやすい病気が原因ではないか、もし病気ならどのような対策があるのかも気になるところです。この記事では、スナップエンドウに黒い点ができる原因を詳しく解説し、安全に食べるための判断基準をご紹介します。

この記事で分かること!
  • 食べられる黒い点と危険な黒い点の違い
  • 病気や害虫が原因の場合の特徴
  • スナップエンドウが傷んでいるかの判断基準
  • 家庭菜園での予防策と適切な保存方法

スナップエンドウに黒い点!食べれる基準は?

スナップエンドウに黒い斑点ができる主な原因

  • 黒い斑点ができる主な原因
  • 黒い点ができても食べれる?
  • 表面が黒いのはストレスの可能性
  • 低温による生理障害
  • 黒いぶつぶつは害虫?
  • 黒いシミは病気のサイン?
  • 傷んでいるかどうか見分け方を解説
  • 腐るとどうなる?廃棄の目安

黒い斑点ができる主な原因

スナップエンドウに黒い斑点が見られる場合、その原因は一つではありません。主に、「生理障害」「物理的な傷」「病気」「害虫」の4つが考えられます。

栽培中の天候不順や低温、栄養過多などのストレスによって、植物がポリフェノールを蓄積し、それが黒い斑点として現れることがあります。これは植物自身の防御反応によるもので、多くの場合、食べても問題ありません。

また、流通の過程、例えば輸送中にサヤ同士が擦れたり、何かにぶつかったりして物理的な傷ができ、その部分が黒っぽく変色するケースも少なくありません。これも品質や味に大きな影響はないことがほとんどです。

一方で、カビや菌類による病気(褐斑病やアスコキタ病など)が原因で黒い斑点が発生することもあります。これは植物が病原菌に侵されている状態です。さらに、カメムシなどの害虫がサヤの汁を吸った跡が、黒い点として残る場合もあるのです。

最後に、収穫から時間が経過し、単純に鮮度が低下して黒く変色することもあります。これらの原因を正しく見極めることが、安全に食べるための第一歩となります。

黒い点ができても食べれる?

スナップエンドウに黒い点ができても食べれる?

スナップエンドウの黒い点が食べられるかどうかは、その原因によって異なります。安全なケースと危険なケースを具体的に理解しておくことが大切です。

最も安全なのは、生理障害や輸送中の擦れによる、ごく表面的な黒い点です。サヤ全体にハリとツヤがあり、異臭やぬめりもなければ、基本的に食べても問題ありません。気になる場合は、その部分だけをナイフで削り取るか、サヤをむいて中の豆だけを利用するとよいでしょう。

注意が必要なのは、軽度の病害や害虫の被害が疑われるケースです。斑点が部分的で、サヤがくぼんでおらず、サヤをむいた時に中の豆がキレイであれば、豆だけを食べるという選択肢もあります。ただし、判断に迷う場合は無理をしない方が賢明です。

絶対に食べてはいけないのは、腐敗や重度の病害が疑われるケースです。以下の表の「× 食べない」に該当する特徴が一つでも見られたら、食中毒のリスクを避けるため、迷わず全体を廃棄してください。

判断 原因の例 特徴 対処法
◎ 食べられる 生理障害(ポリフェノール)、輸送中の擦れ
  • 斑点がごく小さく、表面的なもの
  • サヤ全体にハリとツヤがある
  • 異臭やぬめりがない
そのまま食べても問題ありませんが、気になる場合はその部分だけ取り除きます。
△ 注意して食べる 軽度の病害、害虫の被害
  • 斑点が部分的で、くぼんでいない
  • サヤをむくと中の豆はキレイ
サヤをむき、中の豆だけを食べるのが無難です。
× 食べない(廃棄) カビ、重度の病害、腐敗
  • 斑点が広範囲にわたる
  • カビ臭い、酸っぱい臭いがする
  • ぬめりがある、ブヨブヨしている
  • 中の豆まで変色している
食中毒のリスクがあるため、全体を廃棄してください。

結論として、黒い点が表面的なもので、サヤ全体の鮮度に問題(異臭、ぬめり、極端な変色)がなければ、その部分を取り除いたり、サヤをむいて豆だけを食べたりすることは可能です。しかし、少しでも不安を感じる場合は、安全を優先して食べるのを控えるのが賢明です。

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表面が黒いのはストレスの可能性

スナップエンドウの表面が黒いのはストレスの可能性

サヤの表面に黒い斑点が見られても、それが病気や腐敗ではないケースがあります。代表的なのが、栽培環境によるストレスが原因で発生するものです。

植物は、人間と同じように環境の変化からストレスを受けます。例えば、気候の不順(急な低温や高温、長雨)、乾燥、または肥料が多すぎる(栄養過多)といったストレスにさらされると、自身を守るための防御反応として「ポリフェノール」という色素を生成・蓄積することがあります。

このポリフェノールが、スナップエンドウのサヤの表面に黒い斑点やシミとして現れるのです。これは、リンゴの切り口が茶色くなる「褐変(かっぺん)」と同じような現象の一種と考えることができます。

ポリフェノールによる斑点の特徴

  • 斑点がサヤの表面にとどまっている
  • 斑点の部分がくぼんだり、腐ったりしていない
  • サヤ全体にはハリとツヤがある

この場合、見た目は少し悪くなりますが、植物自身の生理現象によるものであり、カビや腐敗ではありません。そのため、味や品質にはほとんど影響がなく、食べても健康上の問題はありません。

低温による生理障害

低温によるスナップエンドウの生理障害

前述のストレスとも関連しますが、特に春先の栽培などで気温が不安定な時期に低温にさらされることも、黒いシミの具体的な原因となります。

スナップエンドウは比較的冷涼な気候を好みますが、生育の重要な時期に霜が降りるほどの低温や、急激な温度変化に遭遇すると、「低温障害」と呼ばれる生理障害を起こすことがあります。

寒さによって正常な生育が妨げられ、細胞の一部が傷ついたり、色素の生成バランスが崩れたりすることで、サヤの表面に斑点状のシミができるのです。この場合も、病原菌によるものではないため、他の部分に傷み(異臭やぬめりなど)がなければ、食べても問題ないとされています。

ただし、見た目が悪いため、スーパーなどでは出荷基準から外されることもあります。家庭菜園などで収穫したものに見られた場合は、病気や腐敗でないかをしっかり確認した上で調理しましょう。

黒いぶつぶつは害虫?

スナップエンドウにできる黒いぶつぶつは害虫のせい?

黒い点が「シミ」ではなく、「ぶつぶつ」とした立体的な粒である場合、害虫が原因の可能性があります。特に家庭菜園などで無農薬栽培をしていると見られやすい現象です。

アブラムシ

茎や新芽、若いサヤなどに、黒や緑色のゴマのような小さな粒々がびっしりと付着している場合、その正体はアブラムシです。アブラムシは植物の汁を吸って生育を阻害します。

さらに問題なのは、アブラムシの排泄物(甘露)です。この甘露は糖分を含んでおり、これを栄養源として黒いカビが発生する「すす病」を誘発することがあります。サヤが黒い「すす」で覆われたようになってしまうのです。

もし付着しているのがアブラムシだけであれば、ボウルに入れた水の中で振り洗いするなどして、よく洗い流せば食べることは可能です。ただし、すす病を併発している場合は、カビごと洗い落とすのは難しいため、食べるのは避けた方が無難です。

カメムシ

カメムシ類がサヤに口(口吻)を刺して汁を吸うと、その部分の組織が壊死し、針で刺したような黒い点として残ることがあります。被害が表面的なものであれば、その部分を取り除けば食べられますが、被害が大きいとサヤがゆがんだり、実の成長が悪くなったりすることがあります。中の豆まで被害が及んでいることもあるため、サヤをむいて確認すると良いでしょう。

黒いシミは病気のサイン?

スナップエンドウの黒いシミは病気のサイン?

スナップエンドウの黒いシミが、くぼんでいたり、輪郭がはっきりしていたり、あるいは水に濡れたように光っていたりする場合は、病気の可能性を疑う必要があります。これらは単なる生理障害ではなく、病原菌に侵されているサインかもしれません。

代表的な病気には以下のようなものがあり、JA(農業協同組合)などからも注意喚起がなされています。

  • エンドウ褐斑病(アスコキタ病): 葉、茎、サヤに暗い縁取りのある丸い斑点ができます。進行するとサヤの病斑部がくぼみ、病斑の上に小さな黒い粒(柄子殻)が多数見られるようになります。湿度が高いと広がりやすく、中の豆まで感染することがあります。(参考:和歌山県「エンドウの病害」
  • うどんこ病: 本来は葉の表面に白い粉状のカビが生える病気ですが、病気が進行すると、その部分に小さな黒い粒が現れることがあります。サヤに発生すると「ごま症」と呼ばれる症状の原因にもなります。
  • 細菌性病害(細菌性斑点病など): 葉に水に濡れたような光沢のある暗緑色(水浸状)の斑点ができ、それが拡大してサヤにも黒っぽいシミを発生させることがあります。

これらの病気が疑われる場合、特に斑点が広範囲にわたっていたり、中の豆まで侵食していたりする場合は、病原菌やその代謝物を摂取してしまうリスクがあるため、食べずに廃棄するのが安全です。

なお、黒いシミだけでなく、葉やサヤに白い粉のような斑点が出た場合は「うどんこ病」の可能性が高くなります。白い斑点が見られた場合の詳しい対処法については、以下の記事も参考にしてください。
スナップエンドウの白い斑点の正体と対策

傷んでいるかどうか見分け方を解説

スナップエンドウが傷んでいるかどうか見分け方を解説

黒い点の有無にかかわらず、スナップエンドウが全体的に傷んでいる(腐敗が始まっている)可能性もあります。「黒い点」という局所的な問題だけでなく、「全体の状態」で新鮮かどうかを判断することが非常に重要です。

新鮮なスナップエンドウは、サヤ全体に水分が行き渡り、細胞がパンパンに張っています。そのため、折ると「パキッ」と小気味よい音がします。しかし、傷み始めると、まず水分が失われていき、次に微生物による分解が始まります。

以下の表で、新鮮な状態と傷んだ状態の具体的な違いを確認してください。

チェック項目 新鮮な状態 傷んでいる状態
鮮やかな緑色で、ツヤとハリがある。ヘタもみずみずしい緑色。 全体が黄色っぽく変色している。黒ずみが広がっている。ヘタが茶色く枯れている。
感触 しっかりとしたハリがあり、指で押すと弾力を感じる。折ると「パキッ」と音がする。 しなびてシワが寄っている。ブヨブヨと柔らかい。指で押すと跡が残る。表面にぬめりがある
匂い 豆特有のさわやかな香り。青々しい香り。 酸っぱい匂いがする。カビ臭い、または不快な腐敗臭がする。
その他 サヤがふっくらして豆が詰まっている。 白いふわふわしたカビが生えている。

これらのポイントを複数確認し、総合的に判断することが重要です。黒い点がわずかでも、全体がしなびていたり、ブヨブヨしていたり、異臭がしたりする場合は、鮮度が著しく落ちているか、腐敗が始まっている証拠です。

腐るとどうなる?廃棄の目安

スナップエンドウが腐るとどうなる?廃棄の目安

スナップエンドウは水分が多く、糖質も含むため、収穫後は微生物にとって格好の栄養源となり、比較的傷みやすい野菜です。腐敗が進行すると、以下のような明確な状態変化が現れます。

1. 変色と軟化 まず、鮮やかな緑色が失われ、全体が黄色っぽく変色し始めます。同時に水分が抜け、ハリが失われてしなびてきます。さらに時間が経つと、黒ずみが広がり、微生物が細胞壁を分解し始めるため、触るとハリがなくブヨブヨと柔らかくなります。

2. ぬめりと異臭の発生 腐敗がさらに進むと、微生物の活動によって組織が液状化し始め、表面に「ぬめり」が発生します。これは細菌が増殖している明らかなサインです。同時に、微生物が糖やアミノ酸を分解する過程で、酸っぱい腐敗臭やカビ臭といった明らかな異臭を放つようになります。

3. カビの発生 特に湿度が高い環境では、表面に白いふわふわしたカビが生えることもあります。

廃棄のサイン(食中毒予防)

以下の状態が一つでも見られた場合は、絶対に食べずに廃棄してください。 カビが一部にしか見えなくても、菌糸は内部深くまで入り込んでいる可能性があります。また、加熱しても食中毒の原因となる細菌や毒素がすべて除去できるとは限りません。(参考:厚生労働省「食中毒」

  • 全体が黒ずんだり、黄色く変色している
  • 触るとブヨブヨ、ドロドロしている
  • 表面に「ぬめり」がある
  • 酸っぱい匂いや、明らかな異臭がする
  • 白いカビが生えている

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スナップエンドウの黒い点の原因と病気対策

スナップエンドウにかかりやすい病気の種類

  • かかりやすい病気の種類
  • ごま症とはどんな病気か
  • 家庭菜園でできる黒い点の対策
  • 適切な保存方法

かかりやすい病気の種類

スナップエンドウは、いくつかの病気にかかりやすい野菜です。これらは黒い斑点の直接的な原因となったり、株全体を弱らせて生育不良を引き起こしたりします。

代表的な病気は、前述の黒いシミの原因ともなる「うどんこ病」「褐斑病(アスコキタ病)」です。

  • うどんこ病: 葉や茎に白い粉をまぶしたようなカビが生えます。光合成を妨げるため、株の勢いが著しく低下します。乾燥した環境で風通しが悪いと発生しやすくなります。
  • 褐斑病(アスコキタ病): 葉、茎、サヤに褐色から黒褐色の斑点を作る病気です。高温多湿や排水不良の畑で広がりやすい傾向があり、サヤに発生すると品質を大きく損ねます。

この他にも、以下のような病気に注意が必要です。

  • 立枯病・苗立枯病: 土壌中の病原菌が原因で、苗が突然しおれたり、茎の地際が細く変色したりし、やがて株全体が枯れてしまいます。高温多湿、過湿、連作、排水不良が重なると発生しやすくなります。
  • 灰色かび病: 花やサヤに灰色のカビが綿のように生えます。低温多湿の時期、特に日当たりや風通しが悪いと発生しやすい病気です。
  • モザイク病: 葉に緑色の濃淡によるモザイクのような模様や縮れが現れ、生育が悪くなります。これはアブラムシが媒介するウイルスによって引き起こされます。一度発症すると治療法がないため、アブラムシの防除が最大の予防策となります。

これらの病気は、収穫量の減少や品質の低下に直結するため、早期発見と予防的な対策が非常に重要です。

「黒い点が出ているけれど、どの病気か、あるいは虫のせいなのか判断がつかない…」と迷った場合は、カビ由来の病気と害虫の両方に効果がある総合スプレーでの初期治療が最も確実です。

ごま症とはどんな病気か

スナップエンドウにおけるごま症とはどんな病気か

スナップエンドウのサヤに、ごまをまいたような褐色の小さな斑点が多数現れる症状を、通称「ごま症」と呼ぶことがあります。

この「ごま症」の主な原因は、前項でも触れた「うどんこ病」「褐紋病(かつもんびょう)」といったカビ(糸状菌)による病気とされています。

特にうどんこ病は、一般的には葉に白い粉として現れますが、スナップエンドウのサヤに感染した場合は、目立った白い粉が見られずに褐色の斑点(ごま症)として症状が出ることがあります。これにより、商品価値が著しく低下してしまいます。

「ごま症」が発生しやすくなる条件

これらの病気は、特に以下のような栽培環境で発生しやすくなります。

  • 通気性の悪さ: 株が密集しすぎている(密植)。
  • 高湿度: 水のやりすぎや長雨で、過湿状態が続く。
  • 窒素肥料の過多: 肥料、特に窒素分が多すぎると植物体が軟弱に育ち、病気への抵抗力が落ちやすくなります。
  • 連作: 同じ場所でマメ科の野菜を続けて栽培すると、土壌中にこれらの病原菌が蓄積され、発生リスクが激増します。

ごま症は、一度発生すると薬剤での完全な防除は難しいため、家庭菜園などでは、まず発生させないための「耕種的防除」(栽培環境を整えること)が最も重要になります。

もし収穫間近にうどんこ病(ごま症の原因)が発生してしまい、「明日は収穫したいけれど消毒もしておきたい」という場合は、有機JAS規格で収穫前日まで使えるこの薬剤が唯一の救世主になります。

病気の原因となる肥料過多を防ぎ、健全な株を育てるための正しい施肥や土作りについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
スナップエンドウの適切な肥料のやり方と土作りのコツ

家庭菜園でできる黒い点の対策

家庭菜園でできるスナップエンドウの黒い点の対策

家庭菜園でスナップエンドウを育てる際に、黒い点(病気や害虫)を防ぐためには、薬剤に頼る前に、まず栽培環境を整えることが最も重要です。これは「耕種的防除」と呼ばれ、病害虫が発生しにくい健全な株を育てることが基本となります。

1. 病気への対策(耕種的防除)

病気の多くは、土壌や風通し、湿度管理によって予防できます。

  1. 風通しを良くする 株が密集(密植)しないよう、適切な株間(20~30cm程度)を空けて植え付けます。また、成長して葉が込み合ってきたら、適度に整枝(せんし)して風通しと日当たりを確保してください。これは「うどんこ病」や「灰色かび病」の予防に直結します。
  2. 連作を避ける スナップエンドウは連作障害が非常に出やすい作物です。土壌伝染性の「立枯病」や「褐斑病」の菌は土壌中に残存します。一度マメ科の野菜を育てた場所では、最低でも3〜4年は間隔を空けるようにしましょう。これは病害虫対策の基本中の基本です。(参考:全農「連作障害の回避」
  3. 水はけを良くする 高畝(うね)にする、堆肥や腐葉土を十分すき込むなどして、水はけの良いふかふかした土壌環境を作ります。過湿は多くの病気の原因となります。
  4. 残渣(ざんさ)を適切に処分する 収穫後、病気にかかった株や葉を畑に残しておくと、それが翌年の伝染源になります。畑の外に持ち出して適切に処分(焼却または土中深くに埋めるなど)してください。

連作障害を防ぐための具体的な土作りや、スナップエンドウの次に植えるのに適した野菜については、以下の記事で詳しく解説しています。
スナップエンドウ栽培後の連作障害を防ぐおすすめの後作野菜

2. 害虫への対策

害虫は、ウイルス病を媒介することもあるため、早期対策が重要です。

アブラムシやカメムシなどの害虫対策としては、早期発見・早期除去が基本です。こまめに株を観察し、葉の裏などをチェックします。アブラムシが少数であれば、手や粘着テープなどで取り除きます。大量発生する前に手を打つことが重要です。

また、植え付け時から防虫ネット(目合い1mm以下)をトンネル状に張っておくと、物理的に害虫の飛来を防ぐことができます。これは特にアブラムシが媒介する「モザイク病」の予防に非常に効果的です。

スナップエンドウは毎日のように収穫が必要なため、普通のネットだとめくるのが面倒で放置しがちです。「ファスナー付き」を選べば、チャックを開けるだけで収穫や手入れができるので、虫の侵入リスクを劇的に減らせます。

害虫対策や風通しの確保に欠かせない、防虫ネットや栽培用ネットの具体的な設置方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
スナップエンドウの支柱立てとネットの簡単な張り方

病気や害虫でスナップエンドウ栽培に挫折してしまった方へ

「せっかく育てたのにごま症になってしまった」「虫が大量発生してもう嫌だ…」と、ご自宅のプランターや庭での栽培に行き詰まりを感じていませんか?スナップエンドウは連作障害などもあり、実は奥が深い野菜です。

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適切な保存方法

スナップエンドウの適切な保存方法

スナップエンドウは収穫後も呼吸を続けており、鮮度が落ちやすい野菜です。特に乾燥に弱く、水分が失われるとしなびてしまい、傷みも早くなります。適切な方法で保存することが、黒い点の発生(鮮度低下による変色)を防ぎ、シャキシャキとした食感と美味しさを長持ちさせるコツです。

冷蔵保存(目安:4〜5日)

スナップエンドウは、常温放置は絶対に避けてください。購入後や収穫後は、すぐに冷蔵庫の野菜室で保存します。

  1. 乾燥を防ぐことが最優先です。
  2. そのまま冷蔵庫に入れると、冷気で乾燥してすぐにしなびてしまいます。
  3. ポリ袋やジッパー付き保存袋に入れ、口を軽く閉じて野菜室で保存してください。
  4. さらに丁寧に行う場合は、湿らせたキッチンペーパーでスナップエンドウ全体を包んでから袋に入れると、より湿度を保つことができ、鮮度が長持ちします。

ただし、袋を完全に密閉すると呼吸で出た水分が溜まり、逆に腐敗の原因になるため、少しだけ空気の通り道を作っておくのがコツです。

冷凍保存(目安:約1ヶ月)

使い切れない場合は、鮮度が良いうちに冷凍保存するのが最適です。冷凍することで、約1ヶ月はおいしく保存できます。

  1. スナップエンドウの両側の硬い筋(すじ)を取ります。
  2. 塩(湯の1~2%程度)を加えた熱湯で、30秒〜1分程度さっと硬めに塩茹でします。
  3. 茹で上がったら、すぐにザルにあげて冷まします。(注意:冷水に取ると水っぽくなり、食感が悪くなるため、ザルに広げてうちわなどで仰ぎ、そのまま冷ますのがおすすめです)
  4. 粗熱が取れたら、キッチンペーパーで水気をしっかり、丁寧に拭き取ります。(水気が残っていると霜の原因になります)
  5. 冷凍用保存袋に平らになるように入れ、できるだけ空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫で保存します。

冷凍したスナップエンドウは、炒め物やお弁当の彩り、スープの具などに、解凍せず凍ったまま調理に使うと水っぽくならず便利です。

美味しく保存するためには、最適なタイミングで収穫することも大切です。正しい収穫の目安や、長く楽しむためのコツについては、以下の記事で解説しています。
スナップエンドウの最適な収穫時期と収穫量を増やすコツ

スナップエンドウの黒い点の判断のポイントを総括

この記事のポイントをまとめます。

  • スナップエンドウの黒い点には複数の原因がある
  • ストレスによるポリフェノールの蓄積は食べても安全
  • 輸送中の擦れによる表面的な傷も問題ない
  • 低温による生理障害のシミも食べられる
  • 判断に迷ったらサヤをむき中の豆を確認する
  • 黒いぶつぶつが密集していたらアブラムシの可能性
  • アブラムシはよく洗えば食べられる
  • カメムシの吸汁痕が黒い点になることもある
  • 黒いシミがくぼんでいる場合は病気の可能性
  • 褐斑病やアスコキタ病は廃棄を推奨
  • サヤ全体が黄色い、しなびているのは鮮度低下
  • ぬめり、異臭、ブヨブヨ感は腐敗のサイン
  • 腐敗やカビが生えている場合は絶対に食べない
  • 家庭菜園では風通しと連作回避が病気対策の基本
  • 保存は乾燥を防ぎポリ袋に入れて野菜室へ

 

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